インフルエンザと漢方2009/04/27 19:10

インフルエンザは急に38〜40度の高熱が出て、倦怠感・筋肉痛・関節痛などの全身症状が通常5日間ほど続きます。食欲がなくなり、咽頭痛や咳といった症状が出たり、気管支炎から肺炎をおこすこともあります。また重症化すると脳炎や心不全に至ったり、体力のない高齢者や乳幼児などは命にかかわることもあります。

最近では新型インフルエンザの発生も危惧されています。インフルエンザは飛沫感染ですから、うがい、手洗い、そして人混みではマスクを着用することが予防となります。また部屋の加湿をすることも効果があります。もし罹ってしまったらお薬はタミフル・リレンザなどありますが、これらは発熱後数時間経たないと感染したかどうかわからないため服用できません。しかし、漢方では発症時からすぐに対応可能です。

発症初期で発熱悪寒があり汗をかかない場合には麻黄湯あるいは葛根湯を使います。頭痛・腰痛・関節痛がある場合は麻黄湯、項部から背・腰などにかけて凝りや痛みがあるものには葛根湯がいいでしょう。これらを飲んで発汗すると症状は徐々に改善しますが、発汗しない場合には別のものを選択します。ご高齢の方や虚弱な方は高熱が出ても顔色は青く手足は冷たいことがあり、その場合も別のものを選択します。日ごとに症状が変化していきますので、それらを踏まえて煎じ薬を変更していきます。

コメント

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://kampo.asablo.jp/blog/2009/04/27/4271584/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。