瘀血(おけつ・血液の流れの悪い状態)について2011/08/30 15:30

生理痛・頭痛・肩こり・便秘・静脈瘤・動脈瘤・湿疹・打ち身の跡がなかなか消えないなどという症状は血液の流れが悪くなっている状態(瘀血)を現しています。瘀血の体質の人は、動脈瘤が見えない体の内部にできていることもあり、時によってはそれが破裂してしまう危険性もありますし、癌などの異物ができやすくなりますので、予防として早めにその体質を改善しておくと良いでしょう。このような予防ができるということは漢方薬のメリットです。煎じ薬と丸薬があります。

1. 生理痛(不要物を外に出そうとするがなかなか出ないため痛い)
毎日続けることで体質を改善し、生理痛を治すことができます。痛みがなくなれば、服用しなくても大丈夫です。

2. 静脈瘤など(流れが悪くうっ血している)
一度できてしまったものは時間がかかりますが、継続していますとゆっくり改善していきます。

3. 肩こり、頭痛、便秘など
駆瘀血薬で改善することがあります。

4. 打ち身、事故、内出血
血管外に出た血液を流れを良くして吸収させていき、あざや痛みなどを早く治します。

5. 皮膚炎、蕁麻疹、シミ
急に温まった時などに皮膚が痒くなるような時は瘀血が疑われます。駆瘀血薬で改善します。

6. 冷えや痛みの原因であったりします。

7. 病院で処方される、血液が固まらないようにする(サラサラにする)薬は血小板などの血液凝固作用を抑えるもので、漢方の駆瘀血薬とは全く作用が異なるものです。漢方薬の駆瘀血薬は毛細血管など隅々まで血液を詰まることなく行き渡らせる作用ですので(さらに漢方薬の桂枝には毛細血管がもろくなる等の老化や減少を防ぐといわれているTie2を活性化することがわかってきました)、飲んでいて出血が止まらなくなるということはありません。

8. 下腹部横を押すと圧痛があるという時も瘀血です。

煎じ薬を続けたほうが早く瘀血の改善ができますが、丸薬でも毎日気長に継続していますと効果が見えてきます。継続により血液の流れは確実に良くなっていきますので、体質改善と思って服用すると良いです。

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