血圧の変動、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞2014/11/20 16:18

寒くなってきました。昼間と夜間の寒暖差も大きいので、血圧も変動しやすい季節です。 普段から体調を整えておきたいものです。

瘀血(血液の流れが悪い状態)がある時にはそちらを改善しましょう。既に血圧が高くてお薬を服用されている場合、血糖値が高い場合などでは、血管の動脈硬化が起こっているかもしれません(動脈硬化は血管の柔軟性が低下するため、血圧変動に弱くなり、出血しやすくなります。)身体の老廃物をお掃除して、動脈硬化を改善しましょう。

自分の身体の状態を把握して未然に病気を予防するために、漢方薬を有効に利用していきませんか?3ヶ月位すると身体が軽く感じるようになるのではないでしょうか。

インフルエンザ2013/01/16 17:12

今年もインフルエンザが増え始めているようです。季節型、新型インフルエンザに対しても、手洗い・うがい等の予防は大切ですが、感染力の強いウイルスには予防にも限界があります。では、もしかかってしまったらどうしたらいいのでしょうか?

インフルエンザの初期の一般的な症状としては、喉の痛み、倦怠感、悪寒がしてゾクゾクする、しかし熱はまだそれほどない、足腰がガクガクしたり痛い、といったものがあります。その後には、熱が次第に高くなって症状は悪化します。咳や胃腸障害も伴ったりもします。もしかしてかかってしまったかも、という発症初期にはまだウイルスの量が少ないため、検査キットでは陰性を示してしまうことも多いようです(ウイルスのRNAを増幅させるPCRによる診断はより確実ですが、時間がかかってしまうため通常簡易検査が用いられます)。インフルエンザと診断がつかなければ、タミフルなどの抗ウイルス薬の処方がされないこともあります。簡易検査キットでは発症後2日目が最も陽性率が高いとされている一方、抗ウイルス薬による治療は発症後48時間以内でないと効果が期待できません。

その点、漢方薬の麻黄湯などは初期の時点からすぐに服用でき、後の症状も軽くすみます。人によっては1回の服用で治ってしまうこともあります。麻黄湯の成分の麻黄や桂皮には科学的にも抗ウイルス作用が認められており、麻黄湯の単独使用でもタミフルに匹敵するほどの効果を出しているとも言われています。麻黄湯は抗ウイルス効果を持つだけでなくからだの後始末をしながら症状に対処していくのですが、タミフルはインフルエンザのウイルス増殖抑制だけに限定しているからかもしれません。近くに感染者がいたなど、インフルエンザを疑う十分な状況があればなおさら、感染初期からすぐに治療を開始することができるため有益と思われます。

当店ではそのような状況に備えて初期からすぐに飲める麻黄湯の抽出液パックを用意しています。煎じる手間もなく携帯にも便利ですぐに飲めます。1日分650円(3パックで3回分)です(服用は発症後2~3日間です)。質の良い生薬を煎じて高温でパック包装していますので成分は優れており、常温で2~3ヶ月、冷所で1年ほど保存可能です。使用にあたっては注意事項等をお伝えし、心配な時はご連絡いただければ詳しく説明いたします。感染初期にすぐに服用できるように準備されることをお薦めします。

インフルエンザには下記に書きました牛黄カプセルの麻黄湯との併用もおすすめです。

牛黄とは ―
動物性生薬の一つです。牛黄は牛の胆石で、千頭に一頭の割合でしか発見できない貴重なもので、昔から大変珍重されてきた生薬です。肝炎、糖尿病、心臓疾患(動悸・不整脈)、精神疾患、末梢血管障害、脳血管障害(認知症予防と改善)、疲労、風邪、インフルエンザ、発熱などに広く用いられる滋養強壮薬です。夏の熱中症や夏ばて時、インフルエンザなど急な発熱時あるいは疲労が残っている時、元気が出ない時などには、頓服薬として用いても良いものです。カプセル剤(カプセルを開ければ粉末)で匂い等もなく、1日1~2回水またはお湯で服用できます。動物性生薬は速効性があるといわれており、特に中高年の方、疲労のある方、風邪や発熱などのある方などは効果をすぐに感じる方が多いようです。インフルエンザ流行時には牛黄と煎じ薬を併用して夕方39度の発熱が一晩で平熱になった方もいます。また、他の薬では胃腸が弱くて飲めないという方には単独でも効果があります。いざというときにお試しください。

いずれにしましても病気はひどくならないうちに対処しておくことがおすすめです。

下記は新型インフルエンザの時の記事ですが、どのインフルエンザにも対応は同じですのでご参考に。

瘀血(おけつ・血液の流れの悪い状態)について2011/08/30 15:30

生理痛・頭痛・肩こり・便秘・静脈瘤・動脈瘤・湿疹・打ち身の跡がなかなか消えないなどという症状は血液の流れが悪くなっている状態(瘀血)を現しています。瘀血の体質の人は、動脈瘤が見えない体の内部にできていることもあり、時によってはそれが破裂してしまう危険性もありますし、癌などの異物ができやすくなりますので、予防として早めにその体質を改善しておくと良いでしょう。このような予防ができるということは漢方薬のメリットです。煎じ薬と丸薬があります。

1. 生理痛(不要物を外に出そうとするがなかなか出ないため痛い)
毎日続けることで体質を改善し、生理痛を治すことができます。痛みがなくなれば、服用しなくても大丈夫です。

2. 静脈瘤など(流れが悪くうっ血している)
一度できてしまったものは時間がかかりますが、継続していますとゆっくり改善していきます。

3. 肩こり、頭痛、便秘など
駆瘀血薬で改善することがあります。

4. 打ち身、事故、内出血
血管外に出た血液を流れを良くして吸収させていき、あざや痛みなどを早く治します。

5. 皮膚炎、蕁麻疹、シミ
急に温まった時などに皮膚が痒くなるような時は瘀血が疑われます。駆瘀血薬で改善します。

6. 冷えや痛みの原因であったりします。

7. 病院で処方される、血液が固まらないようにする(サラサラにする)薬は血小板などの血液凝固作用を抑えるもので、漢方の駆瘀血薬とは全く作用が異なるものです。漢方薬の駆瘀血薬は毛細血管など隅々まで血液を詰まることなく行き渡らせる作用ですので(さらに漢方薬の桂枝には毛細血管がもろくなる等の老化や減少を防ぐといわれているTie2を活性化することがわかってきました)、飲んでいて出血が止まらなくなるということはありません。

8. 下腹部横を押すと圧痛があるという時も瘀血です。

煎じ薬を続けたほうが早く瘀血の改善ができますが、丸薬でも毎日気長に継続していますと効果が見えてきます。継続により血液の流れは確実に良くなっていきますので、体質改善と思って服用すると良いです。

喘息、咳喘息、咳が止まらない2011/05/30 12:35

最近風邪をひきましたか?それともいつの間にか咳がとまらなくなっていましたか?喘息あるいは咳喘息といわれましたか?

病院のお薬を飲んでもなかなか治らなかったり、食欲もなく疲労も続いているようでしたら、煎じ薬を飲んでみるとよいかもしれません。咳や鼻水・微熱などを改善していくばかりでなく、食欲も出てきます。

ご飯がおいしく食べられるようになったり、食べたいと思うようになってくると、みるみる症状は良くなるのではないかと思います。ひどくならないうちに対処しましょう。

ゲップ・吐き気・胃が重苦しいなどの胃腸のトラブル2011/04/15 17:10

食欲もあまり出ず、食べてもすぐにつかえてしまい、だんだんと体重が減ってしまったり、ガスがたまり胃腸の重苦しさに夜もなかなか眠れないこともあります。また、病院の胃腸の薬や市販の薬を飲んでいてもなかなか症状の改善がみられないこともあります。そのような時には漢方薬を試してみてはいかがでしょうか?胃腸の機能を高めるので、人にもよりますが、飲み始めてから一週間ほどで楽になっていくのが感じられると思います。

子宮内膜症2011/04/13 15:10

体全体の調子があまりすぐれず、生理のたびに寝込みがちです。卵巣の腫れがもっとひどくなれば手術が必要と言われ、病院のホルモン治療を始めましたが、同時に漢方薬の服用を開始したところ、よく眠れるようになり、お腹のはりも減り、めまいや頭痛もなくなって、体調も良くなっていきました。それと同時に、卵巣の腫れはかなり小さくなりました。頸椎症なども一緒に改善されました。

ストレスはこのような疾患の一原因ともなり、症状を悪化させてしまうこともあります。体全体をみて良い状態を維持していくことが大事です。

ストレス・不安感を抱いている方へ2011/04/05 14:40

大震災が発生してから、東京近郊に暮らしている私もテレビ・ラジオ等の報道で心が痛む毎日です。計画停電、そして放射性物質による水や食品の汚染などの影響もあり、今までの幸せな生活のありがたさを実感するこの頃です。困難に負けてばかりではいられません。何かできることから少しずつ始めて、自分の体を自分で守りながら、相手を考え思いやる気持ちを持っていけたらと思います。

震災からかれこれ20日ほど経ちますが、体調を崩されている方や胃腸の具合がなんとなく悪いという方が多いのではないかと思います。こんな時には広い年代の方が安心して服用できる丸薬がありますので、お試しになってみたらいかがでしょうか。抗不安薬や胃腸薬などと違って安心で、不安や胃炎を取り除くことができ、不眠の時にもよいです。すべての方に速効があるわけではありませんが、服用していると良い方向に向かっていきます。

新型インフルエンザに感染してしまったら2009/09/04 16:40

先月中に全国的に流行期に入ったと発表された新型の豚インフルエンザウイルス(H1N1)は、今月下旬から来月にかけて当面のピークを迎えるとみられています。アメリカとカナダでの致死率は0.5%に上ると推定されていますが、通常の季節性インフルエンザの致死率は0.1%以下とされていますので、新型の致死率は季節性の5倍以上ということになります。

また、新型ウイルス自体の感染力が季節性ウイルスよりも強いということが動物実験で確かめられました。新型と季節性の遺伝子が混じって変異し毒性が強まったり感染力がさらに強まったりしている形跡はなく、実験を行ったアメリカのメリーランド大学では、新型は季節性に比べ生物学的に有利な形質をもっており季節性の遺伝子を取り込んだ変異型は生存競争上むしろ不利になるためではないか、としています。

季節性インフルエンザと同様、新型に対しても手洗い・うがい等の予防は大切ですが、ただでさえ感染力の強い新型ウイルスには、ほとんどの人が免疫を持っていないため感染の予防にも限界があります。では、もしかかってしまったらどうしたらいいのでしょうか?

インフルエンザ初期の一般的な症状としては、喉の痛み、倦怠感、悪寒がしてゾクゾクする、しかし熱はまだそれほどない、足腰がガクガクしたり痛い、といった症状です。その後には、熱が次第に高くなって症状は悪化します。咳や胃腸障害も伴ったりもします。もしかしてかかってしまったかも、という発症初期にはまだウイルスの量が少ないため、検査キットでは陰性を示してしまうことも多いようです(ウイルスのRNAを増幅させるPCRによる診断はより確実ですが、時間がかかってしまうため通常簡易検査が用いられます)。 インフルエンザと診断がつかなければ、タミフルなどの抗ウイルス薬の処方がされないこともあります(*1)。簡易検査キットでは発症後2日目が最も陽性率が高いとされている一方、抗ウイルス薬による治療は発症後48時間以内でないと効果が期待できません。

その点、漢方薬の麻黄湯などは初期の時点からすぐに服用でき、後の症状も軽くすみ人によっては1回の服用で治ってしまうこともあります。この麻黄湯の成分の麻黄や桂皮には、科学的にも抗ウイルス作用が認められています。麻黄(*2)、桂皮(*3)はインフルエンザウイルス増殖を抑制したという報告がなされています。桂皮にはウイルスタンパク質合成を抑制し、インフルエンザ感染マウスの生存率が改善したという結果も出ています。

このような麻黄・桂皮を主成分とする麻黄湯の単独使用でもタミフルに匹敵するほどの効果を出しているとも言われています。それは麻黄湯は抗ウイルス効果を持ちながら症状に対してからだの後始末をしながら対処していくのですが、タミフルはインフルエンザのウイルス増殖抑制だけに限定しているからかもしれません。近くに感染者がいたなどの新型インフルエンザ(季節性インフルエンザを含み)を疑う十分な状況があればなおさら、感染初期からすぐに治療を開始することができるため、有益と思われます(*4)。

当店ではそのような状況に備えて初期からすぐに飲める麻黄湯の抽出液パックを用意しています。煎じる手間もなく携帯にも便利ですぐに飲めます。1日分650円(3パックで3回分)です(服用は発症後2〜3日間です)。質の良い生薬を煎じて高温でパック包装していますので成分は優れており、大腸菌などの混在の心配もありません。常温で2〜3ヶ月、冷所で1年ほど保存可能です。使用にあたっては注意事項等をお伝えし、心配な時はご連絡いただければ詳しく説明いたします。感染初期にすぐに服用できるように準備されることをお薦めします。

--
(*1) 2009年9月4日付 朝日新聞朝刊の「声」の欄に青森県弘前市の薬剤師さんが書かれた「インフル検査の精度上げよ」という投稿に、簡易検査で陰性と判定されたお子さんからご家族が新型ウイルスに感染した様子が書かれています。

(*2) H. Mantani et al., "Inhibitory effect of Ephedrae herba, an oriental traditional medicine, on the growth of influenza A/PR/8 virus in MDCK cells," Antiviral Research, volume 44, issue 3, pages 193-200, 1999

(*3) K. Hayashi et al., "Inhibitory effect of cinnamaldehyde, derived from Cinnamomi cortex, on the growth of influenza A/PR/8 virus in vitro and in vivo," Antiviral Research, volume 74, issue 1, pages 1-8, 2007

(*4) 2009年8月5日付 産経新聞の記事「新型インフルエンザ予防 マイタケの効果に注目「エキス」でウイルス増殖を抑制」には麻黄・桂皮そしてマイタケにそれぞれ異なった抗ウイルス作用があることが解説されています。

漢方薬との付き合い方2009/08/24 12:20

西洋薬では優れた治療法がないという疾患の治療、体を丈夫にしたり体質改善をする場合、いろいろな疾患を併発している場合、原因不明の疾患、などにおいては、良い品質の煎じ薬を服用すべきであると思います。第一の理由は早く効果を出すためです。効果の低い薬(効いているのかどうかはっきりしない薬)を長期にわたり服用することをあなたは望んでいるでしょうか?保険の効く生薬と比較してもやはり品質は大きく違います。

胃腸疾患例1:
胃腸をこわしたといって市販の胃腸薬を飲んだがあまり効かない。そこで煎じ薬を試したところ1日でほとんどの不快症状は改善し、翌日にはすべて回復した。

併発している例2:
膝や腰が痛い、血圧も降圧剤を飲んで上が180位、目もかすむ、夜間にトイレに4〜5回は行く、という80代女性。煎じ薬を服用し始めて3週間ぐらいからトイレに起きる回数が2回に減り、疲労感が取れてきた。服用後1か月で足の冷えが改善し、2か月半には血圧が150ぐらいに下がった。現在も服用中。

高血圧疾患例3:
2年ほど前から急に血圧が上がり降圧剤を服用中の70代男性。2種類の降圧剤を服用して上が150で安定した。降圧剤と併用して漢方薬を食間に服用。たまに忘れて2回の服用になってしまうこともある。1か月半で血圧が130台になり、2ヶ月目には110台に下がった。現在も継続服用中。いずれは降圧剤が少なくなってくると思われる。

腰痛例4:
仕事中に椅子から立ち上がろうとした時ぎくっと痛みが走り、その後歩けず、その日から漢方薬服用。翌日はベットから起き上がるときは人の介助を必要としていたが、だんだんと痛みは減り、2日目は起き上がるときはまだ痛みが少しあるが、他はほぼ回復。日ごとに回復した。

鬱病例5:
年度末で多忙であった時に親族を亡くし、その後からうつうつとしてきた男性。ご家族が抗うつ薬以外での治療を望み、漢方薬を服用。その間、気分転換にご家族が連れ出したり煎じ薬を飲ませたりする。ほぼ毎日規則的に3回服用した。仕事もセーブしながら休養し、だんだんと幻覚幻聴・いらいらなどが減り約3か月目にはほとんど回復してきた。

このように疾患によってはすぐに効くものも多くあります。特に今は風邪やインフルエンザに備えて個人個人にあった漢方薬を備えておき、かかったかなと思ったときにすぐに服用を開始すれば進行せずに治ってしまうこともあります。

漢方講座(第2回)2009/06/10 14:10

皆様に漢方薬を身近に感じていただくため、もとまち漢方薬局では不定期に講座を開いております。漢方薬と西洋薬の違いや、漢方治療に使われている生薬や剤形について、漢方薬をどのような時に使用するかなど、実際の生薬に触れながらお話しする予定です。今回の内容は第1回と同じです。講座はもちろん無料ですので、お誘い合わせの上ぜひご聴講ください。
場所: もとまち漢方薬局
日時: 6月13日 (土) 午後2時〜2時半