漢方薬との付き合い方2009/08/24 12:20

西洋薬では優れた治療法がないという疾患の治療、体を丈夫にしたり体質改善をする場合、いろいろな疾患を併発している場合、原因不明の疾患、などにおいては、良い品質の煎じ薬を服用すべきであると思います。第一の理由は早く効果を出すためです。効果の低い薬(効いているのかどうかはっきりしない薬)を長期にわたり服用することをあなたは望んでいるでしょうか?保険の効く生薬と比較してもやはり品質は大きく違います。

胃腸疾患例1:
胃腸をこわしたといって市販の胃腸薬を飲んだがあまり効かない。そこで煎じ薬を試したところ1日でほとんどの不快症状は改善し、翌日にはすべて回復した。

併発している例2:
膝や腰が痛い、血圧も降圧剤を飲んで上が180位、目もかすむ、夜間にトイレに4〜5回は行く、という80代女性。煎じ薬を服用し始めて3週間ぐらいからトイレに起きる回数が2回に減り、疲労感が取れてきた。服用後1か月で足の冷えが改善し、2か月半には血圧が150ぐらいに下がった。現在も服用中。

高血圧疾患例3:
2年ほど前から急に血圧が上がり降圧剤を服用中の70代男性。2種類の降圧剤を服用して上が150で安定した。降圧剤と併用して漢方薬を食間に服用。たまに忘れて2回の服用になってしまうこともある。1か月半で血圧が130台になり、2ヶ月目には110台に下がった。現在も継続服用中。いずれは降圧剤が少なくなってくると思われる。

腰痛例4:
仕事中に椅子から立ち上がろうとした時ぎくっと痛みが走り、その後歩けず、その日から漢方薬服用。翌日はベットから起き上がるときは人の介助を必要としていたが、だんだんと痛みは減り、2日目は起き上がるときはまだ痛みが少しあるが、他はほぼ回復。日ごとに回復した。

鬱病例5:
年度末で多忙であった時に親族を亡くし、その後からうつうつとしてきた男性。ご家族が抗うつ薬以外での治療を望み、漢方薬を服用。その間、気分転換にご家族が連れ出したり煎じ薬を飲ませたりする。ほぼ毎日規則的に3回服用した。仕事もセーブしながら休養し、だんだんと幻覚幻聴・いらいらなどが減り約3か月目にはほとんど回復してきた。

このように疾患によってはすぐに効くものも多くあります。特に今は風邪やインフルエンザに備えて個人個人にあった漢方薬を備えておき、かかったかなと思ったときにすぐに服用を開始すれば進行せずに治ってしまうこともあります。

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