更年期障害 〜関節痛、筋肉痛、五十肩に関連して〜2016/10/22 11:55

ホルモンバランスの乱れでいろいろな症状として現れます。発汗、ほてり、足の冷えとのぼせ、動悸などが出てくれば、自分はそろそろ更年期かしらと思うのかもしれません。しかし、時には手のこわばり、全身のこわばり、関節や肩の痛み、首の凝りや頭痛、血流の悪化など、別の病気を疑うような症状として出ることもあります。関節痛や肩こり、五十肩や四十肩もその一つではないでしょうか?漢方薬で原因不明の痛みや不快症状から早く解放されたいものですね。

症例1:もともと腰痛があったが、ここ数ヶ月ひどくなり次第に手のこわばりなども出現。全身が固まりやすくなりあちらこちらが痛むようになった。漢方薬約1ヶ月で次第に改善。

症例2:10cm以上ある筋腫を手術してから、しばらくは良かったが、次第に手のこわばりが出現。車の運転など同じ姿勢をとっていると全身が固まってしまう。漢方薬の服用で改善。

症例3:手に力が入らなくなってきて、そのうち全身の筋肉が動かしづらくなった。歩く時も気をつけていないと人にぶつかりそうになる。その他はどこも異常なし。約2ヶ月で次第に改善。

症例4:はじめは朝起きる時に手がこわばる。起きてしばらくすると改善する。約1年後、首の凝りが悪化しはじめた。運動をするとそのまま筋肉痛が悪化し、手が動かしずらくなる。(運動後のストレッチ体操も大切であっただろう)朝起きようとすると全身がこわばり、階段をさっさと降りられない。五十肩様症状が出現。健康診断で血流測定を行なったところ、年齢より15才ほど悪化していた。腎機能は正常。血糖値、コレステロール値がやや悪化するも特に異常なし。服用後、可動範囲が改善してきた。服用継続中。

女性だけでなく、さらには年齢に関係なく、急に手足が動かしづらくなったとか肩こりがひどくなったなど気になる症状が出た場合には、どこかに原因があるはずです。ひどくなる前に早めにご相談ください。

ストレスは大敵2016/01/31 12:21

寒い毎日ですね。ストレスで身体が硬くなっていませんか?ストレスは大敵ですので、お風呂にゆっくりつかる、ストレッチやマッサージ、運動を積極的におこなうなど心がけて、良い睡眠がとれるようにしたいですね。

ストレスが原因と思われる血流の悪化で卵巣の腫れがひどくなっていった方の例を、過去のブログから紹介します。

体全体の調子があまりすぐれず、生理のたびに寝込みがちです。卵巣の腫れがもっとひどくなれば手術が必要と言われ、病院のホルモン治療を始めましたが、同時に漢方薬の服用を開始したところ、よく眠れるようになり、お腹のはりも減り、めまいや頭痛もなくなって、体調も良くなっていきました。それと同時に、卵巣の腫れはかなり小さくなりました。頸椎症なども一緒に改善されました。

ストレスはこのような疾患の一原因ともなり、症状を悪化させてしまうこともあります。体全体をみて良い状態を維持していくことが大事です。

冷えの症例2015/12/06 12:28

冷えの症例①
冷える、お腹がはる、アレルギーが出る。冬は湯たんぽが欠かせず、肩まわりが冷える。水仕事をすると、手が赤く蕁麻疹のようになる。冷えるとガスが溜まって苦しい。自律神経の乱れではないかと思って漢方薬の服用を始めた。まもなくお腹の張りはなくなり、冷えも徐々に改善した。毎年花粉の時期になると、アレルギー症状がひどくなり鼻水もひどかったのだが、今年は病院の薬を飲まなくて済んだ。このように、冷えの改善で花粉症が楽になることは良くあります。

冷えの症例②
小さい頃から冷えがあり、成人後もずっと顔色が悪い。漢方薬を服用し始めて徐々に顔色に赤みがさしはじめた。これは、今までに初めての事。体調も良く元気になる。約3ヶ月服用して休薬したが、その後も症状は良い。

冷えの症例③
毎週数回は運動をしていて食事にも気をつけているが、手足の冷えがひどく、上半身にはのぼせがある。夏でも靴下はかかせない。冬は湯たんぽがかかせない。漢方薬を服用しはじめて、手足に赤みがさしはじめた。布団の中ですぐに温まるようになった。夏は靴下なしで眠れる。

冷えといってもそれぞれ原因や症状はいろいろです。上の3例はすべて違う漢方薬で改善した例です。

貧血2014/09/21 13:11

食生活の乱れからくる貧血が気になります。忙しくて食事を取る時間がない、栄養バランスを考えた食事を作る時間が無い、一人暮らしで作るのも食べるのも面倒、などいろいろな理由があるでしょうけれども、しっかりとバランスの良い食事を心がけましょう。

貧血が起こると、顔色は青白くなり、疲労感、めまい、動悸、頭痛、耳鳴り、息切れ、眠気、考えがまとまらないなどの症状が出ます。血液検査でヘモグロビン値が正常と言われても、潜在性の貧血であることもあります。

貧血には、食事をしっかり摂らないことによる鉄分の摂取不足や、胃腸が悪くて鉄分や栄養の吸収が悪くなって起こるもの、身体の何処かで出血していて起こるもの、造血機能が低下していて起こるもの、他に病気があって起こるものなど、いろいろな原因があります。これらの原因や体質により貧血を改善していく漢方薬でしっかりと治していきましょう。

また、日頃激しい運動をする方は貧血になりやすく、これを改善することで疲労が取れやすくなり、運動能力の向上も期待できます。貧血のひどい時や食事で鉄分が不足している時などに服用できるドリンクもあります。

膿疱や粉瘤(脂肪の塊)など2012/05/14 14:20

10年ほど前に膿が溜まり皮膚科の薬や塗り薬でおさまるが、固いしこりが残り年に1度くらい膿が出る。今回は別の所も赤く腫れてきたため漢方薬の服用を開始した。約2週間服用後、新しい箇所の腫れや痛みはひいてきた。同時に今まであったしこりまで小さくなった。

別の方の例ですが、15年ほど前に胸にしこりができて押したところなかから白い脂肪のようなものが出た。乳がん健診を受け脂肪であるといわれ、悪性でないのでそのままにしていた。その後ずっとしこりは残っていた。最近になってある時押していたらそのしこりが大きくなってしまい、心配になり漢方薬を飲み始めた。20日ほど服用してその後すっかり忘れていたが、気がつくとしこりが消えていた。

子宮筋腫の例2011/09/11 13:45

生理痛がひどくなり婦人科を受診したところ、筋腫が多数できていて子宮全体に広がっているために、子宮の全摘手術を勧められました。手術は避けたかったので、病院のホルモン療法と併用して漢方薬の服薬を始めました。数ヶ月後の検査では筋腫が少し小さくなっていました。その後ホルモン治療終了後に生理が再開しても痛みはありませんでした。無事に手術を避けることができ、現在も筋腫やお血の改善のために服用中です。

体質的にお血という状態(血液の流れの悪い状態)はそのままにしておくといろいろな疾患につながっていきます。生理痛はお血の一つの指標です。生理痛など症状が軽いうちに改善しておくと良いですね。生理痛の改善ばかりでなく、筋腫などができやすい体質を改善して予防することができます。また、この例のように、手術を勧められるくらいの状態になってしまった時でも、漢方薬で改善して手術を避けることも期待できます。

瘀血(おけつ・血液の流れの悪い状態)について2011/08/30 15:30

生理痛・頭痛・肩こり・便秘・静脈瘤・動脈瘤・湿疹・打ち身の跡がなかなか消えないなどという症状は血液の流れが悪くなっている状態(瘀血)を現しています。瘀血の体質の人は、動脈瘤が見えない体の内部にできていることもあり、時によってはそれが破裂してしまう危険性もありますし、癌などの異物ができやすくなりますので、予防として早めにその体質を改善しておくと良いでしょう。このような予防ができるということは漢方薬のメリットです。煎じ薬と丸薬があります。

1. 生理痛(不要物を外に出そうとするがなかなか出ないため痛い)
毎日続けることで体質を改善し、生理痛を治すことができます。痛みがなくなれば、服用しなくても大丈夫です。

2. 静脈瘤など(流れが悪くうっ血している)
一度できてしまったものは時間がかかりますが、継続していますとゆっくり改善していきます。

3. 肩こり、頭痛、便秘など
駆瘀血薬で改善することがあります。

4. 打ち身、事故、内出血
血管外に出た血液を流れを良くして吸収させていき、あざや痛みなどを早く治します。

5. 皮膚炎、蕁麻疹、シミ
急に温まった時などに皮膚が痒くなるような時は瘀血が疑われます。駆瘀血薬で改善します。

6. 冷えや痛みの原因であったりします。

7. 病院で処方される、血液が固まらないようにする(サラサラにする)薬は血小板などの血液凝固作用を抑えるもので、漢方の駆瘀血薬とは全く作用が異なるものです。漢方薬の駆瘀血薬は毛細血管など隅々まで血液を詰まることなく行き渡らせる作用ですので(さらに漢方薬の桂枝には毛細血管がもろくなる等の老化や減少を防ぐといわれているTie2を活性化することがわかってきました)、飲んでいて出血が止まらなくなるということはありません。

8. 下腹部横を押すと圧痛があるという時も瘀血です。

煎じ薬を続けたほうが早く瘀血の改善ができますが、丸薬でも毎日気長に継続していますと効果が見えてきます。継続により血液の流れは確実に良くなっていきますので、体質改善と思って服用すると良いです。

難病、難治、諦めないで2011/07/12 11:55

難病とか難治と言われても諦めないでください。

難病や慢性病は元々ちょっとした体の不調やバランスの崩れから起きてくるのではないかと思います。症状が軽いうちに立て直しておくとすぐに元に戻りますが、慢性化してしまうとそうはいきません。しかし根気よく服薬された方はいつか病を克服する時がやってきます。

私の恩師は過去にいろいろな難病を治してきました。その例や私の見てきた例を一部紹介します。

膠原病
約15年間通院治療し一進一退、漢方薬服薬5年余りで検査値が好転し全治の希望がでてきた。

小児癌(3歳)
手術に耐える体力にしたいと服薬を続けるうち手術の必要がなくなって高校生になった。

胃がん
末期で手術しなければ余命2ヶ月とのこと。家族で相談の結果、手術を中止し、漢方薬服用1年後に体重3kg増加。
胃がんの初期に手術を受け、その後漢方薬を5ヶ月服用、約15年経つが元気である。

子宮癌
細胞診IIIBで手術のタイミングを待つ間服薬を続け、その後手術の必要が無くなるまで好転した(因みに細胞診IIIAで服薬した人は全例健康になった)。

C型肝炎
と診断され3ヶ月服薬後検査値正常となる。

橋本病
と診断され2ヶ月服薬後検査値正常となる。

慢性リウマチ
服薬2年目頃から痛みは軽減し、3年で痛まなくなった。

メニエル氏病
2年あまり臥床することが多かったが2ヶ月の服薬で日常生活ができるほど回復した。

肝性脳症
病院の漢方エキス製剤を服薬し続けるうちに肝硬変となり肝性脳症の症候が出て、余命数日と言われて漢方薬を服用、危地を脱し2年あまり生存された。

子宮内膜症2011/04/13 15:10

体全体の調子があまりすぐれず、生理のたびに寝込みがちです。卵巣の腫れがもっとひどくなれば手術が必要と言われ、病院のホルモン治療を始めましたが、同時に漢方薬の服用を開始したところ、よく眠れるようになり、お腹のはりも減り、めまいや頭痛もなくなって、体調も良くなっていきました。それと同時に、卵巣の腫れはかなり小さくなりました。頸椎症なども一緒に改善されました。

ストレスはこのような疾患の一原因ともなり、症状を悪化させてしまうこともあります。体全体をみて良い状態を維持していくことが大事です。

更年期障害・ホルモンバランスの崩れ2010/11/03 19:30

更年期障害やホルモンバランスの崩れにより、突然の発汗・ほてり・動悸・情緒不安定などの精神的な症状が現れることがあります。お血(おけつ)という血の流れの悪い状態は症状の悪化に関係しています。自然の生薬を用いた漢方処方はホルモン療法に比較して穏やかですが、バランスを保てるように体全体の流れを改善していきます。漢方薬は、ホルモン剤を用いた時のような辛い副作用もなく、お血の改善もできて美肌効果もあるため、更年期症状が重い方にはもちろん、軽い症状の方にとっても大変魅力的な方法です。